自然呼吸のススメ
~回復力を引き出すために、まず呼吸を自然に戻す~
「呼吸が浅いですね」
整体の現場で、そう感じる方は少なくありません。
肩こり、腰痛、自律神経の乱れ、不眠、慢性疲労などで悩んでいる方ほど、身体が過緊張状態になり、呼吸が浅くなっていることが多いものです。
呼吸が浅いと酸素の取り込みが不足し、血流も滞りやすくなります。
その結果、身体が本来持っている回復力が十分に働きにくくなってしまいます。
呼吸法よりも大切なこと
呼吸について調べると、
- 腹式呼吸
- 胸式呼吸
- 横隔膜呼吸
- 体幹を使った呼吸
など、さまざまな方法が紹介されています。
もちろん、それらが役立つ場合もあります。
しかし、真面目な方ほど「正しくやらなければ」と力んでしまい、かえって呼吸が不自然になってしまうことがあります。
まずは一度、呼吸法を忘れてみましょう。
大切なのは、
「正しく呼吸すること」ではなく、自然に呼吸できる身体を取り戻すこと。
そのためには、まず緊張をほどくことから始めます。
まずは大きなあくびから
難しいことはありません。
まずは、
バンザイをして背伸びをします。
そして、
「ふあ~~~っ」
と大きなあくびをしてみてください。
続いて腕を下ろし、
肩を軽く上げ下げします。
そして、
「ほお~~っ」
と息を抜きます。
これだけでも身体は少し楽になります。
足裏を床に預ける
次に足裏を感じてみます。
- 踵
- 親指の付け根
- 小指の付け根
これらが床に自然に触れているでしょうか。
足裏全体を床になじませるような感覚です。
身体を支える土台が安定すると、呼吸も自然と落ち着いてきます。
吸いたいだけ吸い、吐きたいだけ吐く
準備ができたら呼吸を始めます。
鼻から軽く息を入れます。
吸いたいだけ吸います。
少しだけ間を取ります。
そして、
吐きたくなったら吐きます。
吐きたいだけ吐きます。
また吸いたくなったら吸います。
ただそれだけです。
回数を数える必要はありません。
長さをコントロールする必要もありません。
呼吸を実況中継してみる
おすすめなのは、呼吸を観察することです。
頭の中でこんなふうに実況してみます。
「吸ってるね~」
「待ってるね~」
「吐いてるね~」
「吐いてるね~」
「まだ吐いてるね~」
そんな感じです。
呼吸を操作するのではなく、
ただ付き添うように見守ります。
自然な呼吸が回復力を引き出す
不思議なことに、
気を付け姿勢で頑張りながら呼吸をするよりも、
このように自然に任せた方が深く穏やかな呼吸になることが少なくありません。
深い呼吸は、
酸素の取り込みを助け、
血流を促し、
神経の興奮を鎮めます。
そして身体が本来持っている回復力を働きやすくしてくれます。
まとめ
慢性的な不調を抱えている方ほど、
「もっと頑張ろう」
「もっと正しくやろう」
と考えがちです。
しかし回復に必要なのは、頑張ることではなく、力みを手放すことかもしれません。
まずは今日、
大きく背伸びをして、
あくびをして、
「ほお~~っ」
と息を抜いてみてください。
そこから始まる自然な呼吸が、あなたの身体を本来の状態へと導いてくれるかもしれません。 🌿
自然な呼吸は、身体が元気になるための基本です。
まずは「正しく呼吸する」よりも、「自然に呼吸できる身体」を目指してみましょう。

