ぎっくり腰 急性腰痛 繰り返す人 

なぜ、姿勢が良い人ほどぎっくり腰を繰り返すのか?

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ぎっくり腰を繰り返す人には、ある共通点があります

整体師として20余年。
これまで延べ8万人の方の身体を見てきました。

その中で、ぎっくり腰を何度も繰り返す方には、ある特徴があることに気づきました。

それは意外にも、

「姿勢が悪い人」ではなく、「姿勢を良くしようと頑張っている人」

であることが少なくないのです。

背中がいつもピンと伸びている。
胸を張っている。
膝もしっかり伸ばして立っている。
足の前側、前足部で床を強く踏みしめている。

一見すると、とてもきれいな立ち姿です。

そして、こういう方には、

  • 真面目
  • 責任感が強い
  • 努力家
  • 我慢強い
  • 「きちんとしなければ」と考える
  • 辛くても頑張ってしまう

という傾向が見られることがあります。

もちろん、すべての方に当てはまるわけではありません。

ただ、私自身は20余年の臨床経験の中で、こうした方々が慢性的な腰の不調や、繰り返す急性腰痛に悩んでいる姿を数多く見てきました。


「良い姿勢」が悪いわけではありません

ここは誤解してほしくないところです。

私は、

「姿勢を良くするな」

と言っているわけではありません。

問題なのは、

「良い姿勢を保とうとして、身体を固め続けること」

です。

背筋を伸ばす。
胸を張る。
膝を伸ばす。
お腹に力を入れる。

これらを必要以上に続けていると、身体は姿勢を維持するために、さまざまな筋肉を働かせ続けることになります。

脊柱起立筋群、殿筋、大腿部の筋群などが、姿勢保持のために慢性的に緊張しているケースもあります。

すると、身体全体が「休むことのできない姿勢」になってしまいます。

立っているときだけではありません。

座っているときも、歩いているときも、仕事をしているときも、

「ちゃんとしよう」

と身体に力を入れ続けている。

それでは、腰もなかなか休まりません。

腰椎と骨盤をつなぐ組織や、その周囲に負担が集中し、腰部が痛みを起こしやすい状態になっていることもあります。


「猫背になれ」という話ではありません

ここで、

「え? じゃあ猫背になれっていうの?」

と思われるかもしれません。

もちろん違います。

「姿勢を良くしていないと腰痛になるでしょう」

そう思う方もいるでしょう。

あるいは、

「原因は椎間板ヘルニアでしょう」

「骨に問題があるのでしょう」

と考える方もいるでしょう。

もちろん、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など、医学的に評価が必要な腰痛もあります。

ただし、

画像上の異常があることと、腰痛を繰り返す身体の使い方は、同じ話ではありません。

同じような画像所見があっても、痛みがない人もいます。

だからこそ私は、

「腰の構造だけを見る」のではなく、

その人が普段、どのように立ち、呼吸し、歩き、身体を動かしているのか

を見ることが大切だと考えています。


実は私自身も、その典型でした

何を隠そう、私自身がそうでした。

私は中学2年生の頃から腰痛に悩み、高校1年生の春には椎間板ヘルニアの手術を受け、2か月間入院しました。

その後も、

「姿勢を良くしていないと腰痛は悪化する」

という思いが強くありました。

だから、いつも背筋を伸ばしていました。

胸を張り、身体をきちんと立てる。

それが腰を守る方法だと思っていたのです。

ところが、その後も私はぎっくり腰を繰り返しました。

今振り返れば、当時の私は、

「身体を守ろうとして、身体を固めていた」

のだと思います。

だから、ぎっくり腰を繰り返して悩んでいる方の気持ちは、よくわかります。

「姿勢を良くしなければ」

と頑張っているのに、なぜ腰が痛くなるのか。

私自身も、そこを長い時間かけて経験してきました。


大切なのは「正しい姿勢」より「変化できる身体」

では、どうすればよいのでしょうか。

私が大切だと考えているのは、

「正しい姿勢を一日中維持すること」ではありません。

むしろ、

そのときどきで、身体が自然に変化できること。

これが大切です。

自然体で立つ。

少し余裕を持った姿勢になる。

深い呼吸ができる。

足、腰、背中がうまく連携して動く。

同じ姿勢を長時間続けず、ときどき身体を動かす。

立ち上がるときに、身体を固めて「よいしょ」と頑張らなくても、スルリと立てる。

寝返りも、身体をひねって無理やり行うのではなく、自然にコロッと転がれる。

歩くときには、足だけでなく骨盤や背中も一緒に動く。

こうした**「身体の連携」**が、腰への負担を分散してくれます。


ぎっくり腰を予防する身体は「頑張れる身体」ではない

ぎっくり腰を繰り返す方は、

「もっと筋肉を鍛えなければ」

「もっと姿勢を良くしなければ」

「腰をしっかり固定しなければ」

と考えることがあります。

もちろん、筋力も大切です。

しかし、それだけではありません。

大切なのは、

必要なときには力を出せて、必要のないときには力を抜ける身体。

そして、

一つの姿勢に固まらず、自然に動き続けられる身体。

なのです。

強く固めることよりも、

しなやかに動けること。

これが、ぎっくり腰の再発予防を考えるうえで重要なポイントだと私は考えています。


「姿勢を良くする」から「自然体になる」へ

長年、真面目に「正しい姿勢」を実践してきた方ほど、最初は戸惑うかもしれません。

「こんなに力を抜いて大丈夫なの?」

と思うでしょう。

大丈夫です。

ただし、だらしなく力を抜くのではありません。

身体を支えるために必要な力は使いながら、必要以上の力を手放していく。

それが私の考える「自然体」です。

これは一朝一夕に身につくものではありません。

立ち方。
座り方。
呼吸。
歩き方。
立ち上がり。
寝返り。
身体の使い方。

日常の小さな動作を一つずつ見直していくことで、少しずつ身体は変わっていきます。


私自身の身体で、20余年かけて学んできたこと

私自身、長年の腰痛とぎっくり腰を経験してきました。

そして整体師として20余年、多くの方の身体を見てきました。

その中で感じているのは、

腰痛を繰り返さないために必要なのは、「腰を守るために身体を固めること」ではない

ということです。

自然に呼吸できる。

自然に立てる。

自然に歩ける。

自然にしゃがめる。

スルリと立ち上がれる。

コロッと寝返りができる。

身体の各部分が互いに助け合いながら動ける。

そんな身体を少しずつ取り戻していく。

それが、ぎっくり腰を繰り返さない身体づくりにつながっていくのだと思います。

「もっと頑張って、良い姿勢を作る」から、
「余計な力を抜いて、自然に動ける身体を育てる」へ。

ぎっくり腰を何度も繰り返している方は、一度そんな視点から、ご自身の身体を見直してみてはいかがでしょうか。

そして、腰を守ろうとして頑張り続けてきたあなたにこそ、

「頑張らなくても身体を支えられる」

という感覚を知ってほしいと思っています。

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