症状 脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症の方に起きている3つのこと

A:そもそも狭窄は加齢による退行変性(老化現象)⇒突出骨棘や肥厚靭帯が神経を刺激
B:多裂筋の過剰緊張により脊柱が歪み捻れる⇒捻れによって脊柱管が狭小化し代謝不全
C:狭窄症に悩む方特有の姿勢と歩きのクセがある⇒背筋・臀部・大腿・下肢の過剰緊張

手術が成功したのに症状が取れなかったり、再発することがある理由

A:肥厚した骨棘や靭帯を取り除くのが手術の目的であり、それ以外の対応はできない。
B:手術では脊柱の歪みや捻れ、姿勢のクセがとれないので脊柱管の代謝不全が止まない
C:特有の姿勢(立ち姿勢・座り姿勢・歩き方)を把握した整体師の指導が必要である

※狭窄など腰椎変性は「痛みの無い方の70割程度の方にも観察される」ことは国内外の
多くの学術論文でも証明されていること。狭窄があるからそれのみが原因と断定すること
は論理的に不可能になってきている。A部分だけを原因として対処療法をしていて根本原
因であるB,Cに手を打たないために症状がとれなかったり、再発することになる。軽症で
あればAで一時的には解消されることもあるが再発することも少なくない。
*重い排尿排便障害や会陰部の激しい灼熱感など馬尾神経障害が酷い場合だと狭窄も重症
ということになるので手術の必要度も高いと言われている。

脊柱管狭窄症に苦しむ方の特徴

・登山、マラソン、ダンスなどもともと下肢運動量の多かった方に多い。
・加齢にともなって足腰の痛みやだるさが続いていた方に多い。
・加齢にともなって従来の回復力が減少してオーバワーク&メンテナンス不足の方が多い。
・逆に運動不足、筋肉量が少ない方にもおきている。
・芸術表現姿勢、儀礼作法姿勢傾向が強く背筋の緊張が強い傾向にある。
・前重心、反り腰歩き、などで大腿部や下肢に疲労がたまるクセがある。
・反り腰立ち、猫背座り、そり腰すわり、ガニ股座りなどで脊柱の緊張が強い。
・正しい姿勢に気をつけてまじめで忍耐強く努力家の方に多く筋肉のテンションも高い。
*筋筋膜性疼痛症候群(MPS)として緊張緩和・血流促進を図ることが根本回復に重要。
ニュートラルゾーンセラピーと姿勢と歩きの専門指導により根本改善再発予防が可能です

症例報告 脊柱管狭窄症

M様 70代男性

《来院までの概要》
10年ほど前から歩いていると足が痺れることがおきはじめた。
しばらく3~5分ごとにしゃがんで足をさすらないと歩けない状況が続いていた。
整形外科にて脊柱管狭窄症の診断を受け手術を推められた。
ワクチン接種後急激に腰が痛くなって動けなくなった。


《お身体の状態》
腰背部、臀部、外側広筋、に得にとても強力な緊張が起きている。
動かすと激痛が走る状態にある。
腰椎の変形や狭窄以外に筋緊張性の虚血から重い症状になることを説明。
(強いコリが毛細血管の血流を妨げて酸素供給が不足することによる痛み痺れ機能不全)


《施術の組み立て》
特に緊張が強かった梨状筋の緩和操作を中心に施術を組み立てる。
アウターマッスルを緩めて体幹と末端のリンクをよくする姿勢指導体操指導を行う。

《施術と回復の経緯》
1回目 施術の途中で深く眠りいびきをする状態になった。臀部の緊張緩和がすすみ腰背部・股関節が柔らかくなっていた。
2回目 緊張が強かった足首の施術を入念に行うことで下肢全体が弛緩した。
3回目 起床時のはじめの1、2歩が辛い。痺れと激しい痛みに見舞われる。
4回目 股関節周りに鈍い痛みを感じるようになった。激しい痛みは無くなった。
5回目 ピリピリした痛みが減ってきた。
6回目 ロボット動作から人間らしい動きに戻れた。
7回目 腰の痛みがなくなり、脚の痛みだけが残っている。
8回目 かなり調子が良い。
       (ここまで1ヶ月程度)
9回目 2000歩~3000歩は歩ける。
10回目 5000歩歩けるようになり、日常の家事も苦痛がない。
    脚腰の筋肉がフワフワな感じになって来た。
11回目 80%程度の回復を実感している。
12回目 8000歩歩けるようになった。階段の上がり下りで少し違和感ある程度。
    (ここまで3ヶ月程度)
それ以降は月に2回程度のメンテナンスで疲労解消している。

《まとめ》
整形外科の診断は骨格の状態として参考情報になります。症状は様々な原因で起きるのでひとつに決めつけることなく多面的にアプローチすることが大切です。骨格の変性が進んでいる場合は
筋スパズムも相当強くなっていることが多いものです。
立ち姿勢・歩き方・座り方のクセによってせっかくウォーキングで鍛えた筋肉にクセがついてしまい過剰な持続性の緊張を招いてしまい、そのために血流不足が起きて激しい痺れや痛みに悩まされることがあります。
当院ではニュートラルゾーンセラピーにより筋肉の緊張を緩め血流を回復させるだけでなく立ち方、座り方、歩き方のクセを評価し改善することによって根本改善・再発予防を図っています。

ご来院の方の声

健康のためにウォーキングを日課にしていましたが突然激しい足の痛みに見舞われました。
整形外科では脊柱管狭窄症で手術が必要と言われましたが、こちらの整体で様子をみることにしました。はじめの数回は正直あまり効果を感じませんでしたが次第に足腰の緊張が緩み始めて、家族からはロボットみたいな動きから人間らしい動きになったねと言われるようになり、今ではまたウォーキングを楽しめるようになりました。施術の途中から手足がポカポカ暖かくなりますし、姿勢や歩き方のコツを教えていただけるのも助かります。