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立つのも歩くのもつらい「仙骨部の痛み」
仙骨は、背骨のいちばん下に位置し、骨盤の中心にしっかりとはまり込む“要石”のような骨です。
この仙骨まわりが痛むと、立つのも歩くのもつらい――そんな状態になってしまいます。
仙骨部が痛む背景には、次のような身体の使い方が潜んでいることが少なくありません。
よくある原因
【1】反り腰(骨盤前傾)
骨盤が前に傾き、腰が過剰に反っている状態です。
- 腰椎に負担が集中する
- 背中の筋肉が過緊張になる
- 肩こり・頭痛を併発しやすい
- 腹圧が抜けやすく、ぽっこりお腹になる
「良い姿勢を取ろう」と胸を張りすぎている方に多く見られます。
【2】臀部の筋肉がうまく使えていない
本来、歩行や立位で身体を支えるのは**お尻の筋肉(大臀筋・中臀筋)**です。
しかし――
- 太もも前側ばかり使っている
- つま先重心で踏ん張っている
- 内股気味に立っている
このようなクセがあると、股関節が内旋しやすくなり、結果として骨盤前傾を助長します。
その負担が、仙骨部に集中してしまうのです。
「正す」よりも「使い直す」
仙骨痛の改善で大切なのは、
無理に姿勢を“矯正”することではありません。
- お尻が自然に働く感覚を取り戻す
- 太もも内側と外側のバランスを整える
- 腹圧がふわっと入る呼吸を身につける
力で締め上げるのではなく、
身体の中心が静かに整う感覚を育てることが回復の近道です。
日常で見直したいポイント
- 立つとき、つま先に体重が乗りすぎていないか
- 座るとき、腰を反らせすぎていないか
- 歩くとき、太もも前側ばかり疲れていないか
“がんばって姿勢を作る”のではなく、
少し揺らぎを許しながら、臀部が自然に働く状態を探ってみてください。
こんな場合は医療機関へ
- 歩けないほどの足のしびれ
- 排尿・排便障害
- 強い麻痺や感覚異常
これらがある場合は、自己判断せず医療機関を受診してください。
仙骨の痛みは、
「がんばりすぎた姿勢」からのサインであることも多いものです。
力で立つのではなく、
身体の中心から静かに支える立ち方へ。
そこに回復の入口があります。

