慢性腰痛は出産に次ぐ痛み? ― 痛みの尺度から考える本当の問題
西洋医学には「痛みの尺度(ペインスケール)」という概念があります。
これは痛みの強さを客観的に比較するための指標で、医療現場では手術や外傷、出産などの痛みの強さを説明する際に使われることがあります。
出産を経験されたお母さま方は、一度は目にしたことがあるかもしれません。
この痛みの尺度の中では、
- 捻挫
- 切り傷
- 骨折
- 出産(初産・経産)
などが例として挙げられます。
そして非常に興味深いのが、「慢性腰痛」が、出産に次ぐ強い痛みの部類に入るとされることです。
目次
なぜ慢性腰痛はそこまで辛いのか?
慢性腰痛のやっかいな点は、
- 激痛ではない
- しかし確実に生活の質を下げる
- 長期間続く
- 慣れてしまう
という特徴にあります。
人間には「慣れ」の性質があります。
強烈な急性痛であればすぐに対処しますが、慢性的な痛みは
「まあ、いつものことだから」
「こんなものだろう」
と、無意識のうちに受け入れてしまう。
しかし実際には、
慢性腰痛は神経系を疲弊させ、姿勢や呼吸を乱し、自律神経にも影響を及ぼします。
それは単なる「腰の問題」ではありません。
慢性腰痛は改善できるのか?
結論から言えば、慢性腰痛から解放されることは可能です。
ただし、
- 強く揉む
- ボキボキ鳴らす
- 一時的に楽にする
だけでは、根本的な改善にはつながりません。
多くの場合、
- 身体の使い方の癖
- 立ち方・座り方
- 呼吸の浅さ
- 無意識の力み
が、痛みを持続させています。
痛みは「敵」ではなく、
身体からのメッセージです。
痛みを消すのではなく、身体との付き合い方を変える
慢性腰痛を本当に改善するために大切なのは、
✔ 痛みを抑え込むことではなく
✔ 身体との付き合い方を獲得すること
です。
- 力みを抜く感覚
- 揺らぎを許すこと
- 正しさに固着しないこと
- 呼吸と動きの再統合
これらが整ってくると、
腰は静かに変化し始めます。
まとめ
慢性腰痛は「よくある症状」ではありますが、
決して軽い問題ではありません。
出産に次ぐ痛みとされるほど、
身体にとっては大きな負担です。
「いつものこと」と諦めるのではなく、
身体との関係性を見直すこと。
それが、慢性腰痛改善への第一歩になります。

