ホームでのあくびと喉調整が、手首を解放する
電車を待つホームで、
ふと大きなあくびが出る。
列車が入ってくるとき、
「う、ううんうう」と
小さく喉を調える。
それだけで、
顎と鎖骨が緩み、
手首のストレスが和らぐのを感じます。
これは気のせいでも、偶然でもありません。
あくびは、身体の深部に届くリセット動作
あくびは眠気のサインとして軽く扱われがちですが、
身体の働きとしては非常に本質的な動きです。
- 顎関節
- 舌骨周囲
- 咽頭・喉頭
- 鎖骨と胸郭上部
これらが一斉に動き、
無意識に続いていた
噛みしめ・耐え・構えがほどけていきます。
とくに顎の解放は、
首・肩・腕の緊張の連鎖を断ち切る
重要なスイッチになります。
意味を持たない声が、神経を整える
列車の接近に合わせて出る
「う、ううんうう」という声。
これは
伝えるための声でも
発声練習でもありません。
舌や喉を通過する
曖昧で、丸い音が、
喉頭まわりの過緊張を鎮め、
神経系の出力を自然なレベルに戻します。
結果として
顎・首・鎖骨の動きが回復し、
上半身に“遊び”が生まれます。

顎と鎖骨は、手首とつながっている
顎や鎖骨と手首は、
解剖学的にも運動連鎖としても
離れた存在ではありません。
顎が固まり
鎖骨が動かなくなると、
肩や肘は自由を失い、
その負担を前腕と手首が引き受けます。
逆に、
顎と鎖骨が緩むと
役割は上に戻り、
手首は過剰な緊張から解放されます。
「手首を治そう」としなくても、
上流が整えば、末端は静かになる
という典型的な例です。
日常の中で起きる「自然な調整」
ここで行っているのは
特別な体操でも
意識的なセルフケアでもありません。
- あくびを我慢しない
- 喉を軽く通す
- そのまま立つ
それだけ。
身体が本来持っている
自己調整の回路が働いた結果です。
施術やトレーニングの目的は、
何かを足すことではなく、
こうした反応が
日常で自然に起きる状態を取り戻すことだと考えています。
余計な力が抜けたとき、回復は始まる
不調があると、
人は「正そう」「鍛えよう」とします。
しかし実際には、
力を抜けなくなった構造そのものが
問題であることが多い。
ホームでのあくびと喉調整は、
そのことを静かに教えてくれます。
身体は、
こちらが操作しなくても、
整う準備を常にしています。
それを邪魔しないこと。
それが、回復への近道です。
#腱鞘炎#手根管症候群

