丹田呼吸で「腹を据える」と、腰はなぜ楽になるのか?
急に腰が痛くなると、
身体だけでなく“頭”まで緊張してしまいます。
- どうしてこうなったんだろう?
- 明日の予定はこなせるだろうか?
- 家事や仕事はどうしよう…
不安が不安を呼び、
気づけば呼吸は浅く、速くなっています。
実はこの「浅い呼吸」こそが、
腰の緊張を長引かせる大きな要因です。
目次
腰が痛いときほど、呼吸は浅くなる
強い痛みがあるとき、
人は無意識に身体を固めます。
- 背中に力が入る
- 肩が上がる
- 息が胸だけで浅くなる
この状態では、
背部の筋肉が常に“警戒モード”に入ります。
腰痛が続く人の多くに、
呼吸の浅さが見られるのはそのためです。
丹田とはどこか?
**丹田(たんでん)**は、
おへそから指3~4本分下にあるとされる部位です。
東洋的には「気の中心」「自分の拠りどころ」とも表現されます。
身体構造的に見れば、ここは腹圧を安定させる中心点。
つまり、
体幹の安定のスイッチとも言える場所です。
丹田呼吸のやり方(腰が痛いときの基本)
- 仰向けになり、膝を立てる
- ゆっくり鼻から息を吸う
- お腹をふくらませる
- 口から細く長く吐く
- お腹の奥で“ゲンコツを握る”ように、丹田に軽く力を集める
※強く締めすぎないことがポイントです。
「ぐっと固める」のではなく、
奥に静かに芯が通る感覚を探します。
なぜ腰が楽になるのか?
丹田に軽く力が集まると、
- 腹圧が高まる
- 背中の筋肉が過剰に働かなくなる
- 体幹が内側から支えられる
その結果、
背部の緊張がゆるみやすくなります。
腰を「背中で支える」状態から、
“内側から支えられる”状態へ移行するのです。
これは、私が提唱している
ニュートラルゾーンの回復にも通じる感覚です。
外側で踏ん張るのではなく、
内側が静かに整う。
不安から距離をとる効果もある
呼吸に意識を向けると、
- 痛みへの過剰な集中がやわらぐ
- 不安の連鎖が止まりやすくなる
- 自律神経が落ち着く
「腹を据える」という言葉がありますが、
これは単なる精神論ではありません。
身体の中心が安定すると、
心の揺れも自然と小さくなるのです。
痛みで頭がいっぱいになりそうなときこそ
腰が痛いときほど、
- 早く治したい
- なんとかしなければ
と焦ってしまいます。
けれどまずは、
腹を据える。
呼吸を深くする。
背中を休ませる。
そこから整いは始まります。
力で抑え込むのではなく、
内側から静かに支える。
その感覚を、ぜひ体験してみてください。

