同じ「歩く」でも、どこを支点にして体を支えるかで、動きも負担も結果も変わります。スポーツトレーナーの間でも話題の「支点」の違いを、日常の歩き方に落とし込んで解説します。

目次
■「支点」が違えば、歩き方も結果も変わる
人の体は、どこを中心に支えて動くか(=支点)によって、同じ「歩く」でも全く別の運動になります。街を観察していると、「この人は膝で支えている」「この人は鳩尾(みぞおち)で支えている」などの違いが見えてきます。大きく分けると、次の3タイプがあります。
■3つの支点タイプ
| タイプ | 特徴 | イメージモデル |
| ① 膝支えタイプ | 膝で体を受けるため脚前面(大腿四頭筋)が常に緊張しやすく、関節にストレスが溜まりやすい。 | サッカーや卓球の細かなステップ |
| ② 股関節支えタイプ | 骨盤と股関節を支点に下半身をリズミカルに回転。推進力を出しやすい。 | 短距離ランナーの早い回転 |
| ③ 鳩尾(みぞおち)支えタイプ | 体幹中心で全身をまとめ、上下・左右のブレが少ない。しなやかに連動する。 | ファッションモデルや長距離ランナー |
■街で見かける「支点タイプ」別の特徴
・膝支えタイプ:ガニ股のおじさん、膝痛の多いご婦人に多い。
・股関節支えタイプ:階段をスタスタ登れる70代女性に多い。
・鳩尾支えタイプ:平地を颯爽と歩き、痛みや故障が少ない人に多い。
■「膝をほっとく」と歩ける?(実例)
膝や股関節にトラブルがある方は、まず「どこで体を支えているか」を見直してみましょう。多くの人は「膝で支えるクセ」が強く、それが痛みの原因になっていることが少なくありません。
私の90歳の母に「鳩尾(みぞおち)で体重を支えてみて、膝はほっといて!」と伝えたところ、
「あ、ほんと!これなら歩ける!」と笑顔で軽やかに歩き出しました。
支点が変わるだけで、体の動きも、心の軽さも変わります。
■まとめ:支点を変えれば、体も変わる
どこで支えるかが、どんな体になるかを決めます。「膝」や「股関節」ではなく、「鳩尾」で体を支える意識を持つだけで、歩き方は驚くほど変化します。
支点を変えるだけで、歩きは変わる。そして、人生の歩みも軽くなる。
著者プロフィール
村井雅紀(ムライマサノリ)
ティールカイロプラクティック武蔵小山整体院 院長。整体院としては延べ8万人を施術。独自の「ニュートラルゾーンセラピー」を開発し、身体構造と心理・動作の関係から「自然体で生きる」を提案。

